平成13年3月、兵庫県明石市に佐土原千尋が『兵庫ドングリ千年の森をつくる会』を発足。
どんぐりの森づくりは、「今できること 私たちにできること そして未来につながること」の発想から生まれた、身近な環境づくり活動です。
ふるさとの豊かな自然は今生きている私たちの「未来を想う心」でつくられます。
活動は株主から1株500円の寄付をいただき、どんぐり拾い、育苗、植樹、下草刈の費用にあてています。
株主は1歳~80歳、住所は北海道から九州まで幅広い方が参加されており、平成19年度会員は770名、株数は1100株になっております。
どんぐり拾い 2005年11月 明石公園
- 今できることをしよう
- 自分にできることをしよう
- 未来のことも考えよう
- 自分のことばかりでなく、世界のことも考えよう
設立 | 平成13年3月 | |
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事務局所在地 | 〒673-0892 兵庫県明石市材木町4-18 TEL / FAX 078-913-2385 |
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募集 | 毎年来年度の「どんぐり株主」を募集いたします。(時期9月1ヶ月間) | |
会員数 | 770名 (会員は北海道、福島、新潟、東京、神奈川、静岡、京都、大阪、岡山、高知の方々が全体の1/4を占めています) | |
会員の目標 | 「今できること、私たちにできること、そして未来につながること」 | |
会費 | 無料 どんぐり株を一株500円/年間で購入していただき、活動資金とさせて頂いてます。 (300円は通信費、200円は下草刈費用) |
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活動 | ||
どんぐり拾い | 秋にはみんなで近くの公園や照葉樹の森にどんぐり拾いに行きます。 多様な森をつくるために色々などんぐりを集めます。(10月初旬) |
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種まき・育苗 | 拾ったどんぐりを丈夫な苗に育てるために、育苗場に種まきをします。(11月中旬~1月下旬) また、牛乳パックを再利用した苗箱にも種まきをし、どんぐりの育ち具合を観察します。 |
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植樹会 | 春または秋に株主が全員集合してドングリ1000年の森で植樹会を開きます。 どんぐり山は借用した官地が主ですが、趣旨にご賛同いただく個人の山にも植樹します。 (4月下旬) |
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育林(下草刈) | 植林した山は5~6年間下草刈が必要です。毎年夏に集まって下草刈を行います。 |
なぜ「どんぐりの森」なのでしょう。 それは西日本の自然植生は明石城公園などに育っているアラカシ・イチイガシ等のカシ類・シイ類などの通常「ドングリ」と言われる常緑広葉樹林になるからです。人間が何もしなかったら明石川流域もすべてがどんぐり山だったはずなのですが、地域事情等から自然植生林を伐採し、人間の衣食住に都合の良い方向へと変わりつつあります。 また、人工林にみられる杉やヒノキも私たちが生活していく上でなくてはならないものです。しかし経済原理によって外国産の材木がたくさん輸入され、間伐や枝打ち等が行われないために森林の崩壊が心配されています。 これらの適切な森林管理と共に、伐採された山を自然植生であるどんぐりの森に再生していく必要があるのです。
明石公園でのどんぐり拾い
協賛事業所での育苗
昔の人たちは、山の神さまや水神様を祭り自然環境を大事にしてきました。 そしてそれぞれの地域環境の中でその地域特有の生活文化や精神文化が育てられてきました。 「風土」とは,単なる自然環境ではなく、地域の社会環境や精神文化をも含むものであり、それが人間形成に大きな影響を与えているということです。 「風土1000年,風景100年,景観 10年」は風土づくりにはとても長い年月がかかることと、その重要性を教えてくれています。今、急速に豊かな自然環境が失われると共に、地域特有の文化が失われています。 そしてたくさんの環境問題が起きてきます。これは人間が自然を自由に操ろうと考え始めたことが大きな原因と言われています。会では「どんぐり株主」のネットワークを広げ、風土を築く基盤としての緑豊かな自然環境を取り戻すと共に、緑を大事に守り育てるという地域の共通認識(地域哲学)を築きたいのです。 ひとり 1株によるどんぐりの森づくりは、1000年をかけて風土を築くという遠大な夢なのです。